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この記事を開いてくださったあなたは、今日も誰かのお世話をして、自分のことはいちばん後回しにしてきた方だと思います。
まず、お伝えさせてください。介護は「頑張り」だけで続けられるものではありません。マラソンと同じで、水分補給と休憩があってはじめて走り続けられます。介護する人が倒れてしまったら、介護そのものが続かなくなる——だから、あなたが自分をケアすることは、わがままではなく介護の一部です。
見逃さないで。「介護疲れ」のサイン
疲れは、自分ではなかなか気づけません。次のうち当てはまるものはありませんか。
- 夜、眠れない。眠りが浅い(夜間の介助で起きる日が続いている)
- 食欲がない。または食べることで紛らわせている
- 些細なことでイライラして、あとで自己嫌悪に陥る
- 涙もろくなった。ふとした瞬間に泣きそうになる
- 「私さえ我慢すれば」と考えることが増えた
- 自分の通院や健診を、いつのまにかやめてしまった
3つ以上当てはまるなら、体と心が「休ませて」と言っているサインです。
今日からできる、5つのセルフケア
- 「60点でいい」と決める。食事が出来合いのお惣菜でも、掃除が行き届かなくても、介護は続いています。完璧の基準を下げることは手抜きではなく、続けるための戦略です。
- 1日15分、「自分の時間」を予定に入れる。お茶を一杯ゆっくり飲む、好きな音楽を聴く。「空いたらやる」ではなく、介護の予定と同じように先に確保してください。
- 睡眠をいちばんに守る。夜間の介助で眠れない日が続いているなら、それは根性で乗り切る場面ではなく、サービスの利用を考えるタイミングです。
- 気持ちを言葉にする。家族、友人、ケアマネジャーさん、同じ立場の介護者。「つらい」と口に出すだけで、心の圧は少し抜けます。
- 自分の健診・受診をやめない。介護する方こそ、体が資本です。ご自身の血圧や健康チェックを後回しにしないでください(豊島区の健康診断ガイドもどうぞ)。
「頼る先」は、思っているより多くあります
在宅介護は、制度とプロの手を組み合わせて成り立たせるものです。
- ケアマネジャーさん:サービスの調整はもちろん、「最近つらい」という気持ちの相談も仕事のうちです。遠慮はいりません。
- 地域包括支援センター:お住まいの地域の介護の総合相談窓口です。介護保険をまだ使っていない段階でも相談できます。
- そして、当院:介護するご家族の休息(レスパイト)のための一時的な入院を、地域包括ケア病床でお受けしています。「自分が休むために入院をお願いするなんて」とためらう必要はありません。詳しくは「もう無理」その前に。地域包括ケア病床という選択肢をお読みください。排泄やオムツの悩みには科学的介護「かなえる」という取り組みもあります。
限界の一歩手前で、声をかけてください
医療連携室にいちばん多く寄せられる言葉は、「もっと早く相談すればよかった」です。
「まだ大丈夫」と思える今こそ、実は相談のベストタイミングです。選択肢に余裕があるうちにつながっておけば、いざというときに慌てずに済みます。入院のことに限らず、「何をどこに相談したらいいのか分からない」という段階のお電話で構いません。
お電話(03-3953-5555・代表)で**「医療連携室に相談がある」**とお伝えください。公式サイトの医療連携室のページもご参照ください。
あなたの毎日の頑張りを、私たちは知っています。どうか、あなた自身のことも大切にしてください。
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