スタッフの横顔
看護師が語る「患者さんの人生に寄り添う」ということ
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「としまの診療所だより」では、病院で働く職員の素顔もお届けしていきます。今回は、病棟で働く看護師たちに「患者さんの人生に寄り添うって、どういうこと?」を聞いてみました。現場の声を、座談の形でご紹介します。
「今日は何の日か」を知っている看護
——「寄り添う看護」と言葉にするのは簡単ですが、実際の現場ではどんな場面で感じますか?
看護師A(病棟勤務・20年目):私がこの病院らしいなと思うのは、患者さんの「今日」を知ろうとするところです。たとえば「今日はお孫さんの誕生日なんですって」とか、「昔は南長崎で商店をやっていらしたんですって」とか。申し送りで病状と一緒に、そういう話が自然に出てくるんです。
看護師B(病棟勤務・7年目):わかります。処置の技術はもちろん大事ですが、その方が「どんな人生を歩んできた人か」を知っていると、声のかけ方も、リハビリの促し方も変わりますよね。ただの「安静が必要な患者さん」ではなくて、「早く家の猫に会いたい○○さん」になる。
急がせない、って実は勇気がいる
——当院には「患者さんを急がせません」という約束があります。
看護師A:正直に言うと、忙しい時間帯に、ゆっくりとしか歩けない方の横を同じ速度で歩くのは、気持ちの余裕が必要です。でも、ここでは「急がせないことが正しい」とみんなが共有しているから、迷わなくていい。それが本当に大きいんです。
看護師B:食事の介助もそうですね。時間内に食べ終わらせることが目的じゃなくて、「自分の口から、おいしく食べ続けられること」が目的。だから、むやみに介助を増やさずに、その方のペースと「できること」を守る。自立支援の考え方が浸透しているなと感じます。
職員同士も「美点凝視」で
——働く環境としてはどうですか?
看護師B:この病院には「美点凝視」という言葉があります。人の欠点ではなく、良いところに目を向けようという意味です。最初は理念の言葉かなと思っていたんですが、先輩たちが本当にそうやって新人を見てくれるんですよ。「あなたのあの声かけ、よかったよ」って。
看護師A:患者さんにやさしくあるためには、まず職員同士がやさしくないと続かないんですよね。私たちも「ひとりの人」なので、家庭のことで急に休まなければならない日もあります。そこをお互い様と言い合える空気は、長く働くうえで何より大切だと思います。
「この病院なら」と思ってもらえたら
——最後に、読んでくださっている方へひとこと。
看護師A:入院や介護は、ご本人にもご家族にも不安なことだらけだと思います。でも、ここには患者さんの人生を丸ごと見ようとする職員がいます。困ったときは、遠慮なく声をかけてください。
看護師B:そして、もし医療や介護の仕事に興味のある方がいたら、ぜひ採用情報ものぞいてみてください。資格がなくても始められる仕事もあります。「人にやさしくしたい」という気持ちがある方なら、きっとこの病院に合うと思います。
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